知識は豊富。でも、実践はまだ。そういう人は少なくありません。
自分もそういう時期があります。やたら知識ばかりを増やしていた時期が。知識が役に立つと思うんですね。失敗のリスクを減らし、成功の確率を上げる。蜜の味がするわけですよ。でも、今思えば余計なことだったなと思います。
本に書いてあることは、実際の世の中とは違います。「人生は小説よりも奇なり」という言葉通り、本に書いてあることが間違ってなくても、本と自分を取り巻く環境が違うことはあるし、タイミングや時期もある。実際に書いてある通りのことが起きるとは限らないのです。であれば、実践を増やし、血肉にしていったほうがいい。むしろ、本の知識ばかりで頭でっかちになって、リスクを恐るようになったら本末転倒です。
特にマーケティングに関してはそう思うことが多々あります。毎年、知らないマーケティング用語が出てくるんですが、知らなくてもいいものばかりですもん。
でも、本も役立つことはありますよ。例えば、体験の後追い学習(復習)だったり、潜在的にわかっていることを顕在化(言語化)してくれたり。同じ本を数年後に読んだら、まったく違う内容に見えたってことはないですか?それは、自分が体験したことが増えたため、見え方まで変わったからです。そういう意味で、思考訓練としては役立つ教材ではあります。
あとは、小説でも映画でもマンガでもいいのですが、ストーリーに触れることで生まれる感動もあります。感動体験は、特に私のような文章を書く仕事に就いてる者には、養分となる。表現の幅を広げてくれるものでもあるからです。
なので、一概に本を読むことが悪いとは言わないですが、実践の伴わない知識ばかり増やしても無駄だということを言いたかったのです。
コメント