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好きなことをして生きていこう

「好きなことをして生きていこう」

こんな言葉が世間では持て囃されています。好きなことをして生きていれば、24時間365日ずっとハッピーだし、何の苦労もない。素晴らしい人生だ!というようなイメージがあるので、今急速に広まっているスローガンでもあるのです。

ただ、現実には好きな仕事をしていても、ハッピーなことばかりではない。当然苦しさもある。楽しさの中に苦しさがあり、苦しさの中に楽しさがある。好きなことをして生きていける人はほんのごく一握りです。なぜなら、苦しいことも受け入れて楽しめる人でないといけないからです。苦しい時を乗り越えれば達成感や至福感を味わえる。そうして成長し続けられる人が好きなことを生業にしてずっとやっていられるのです。

逆に、苦しいことがあると拒否反応を示してしまう人もいます。「こんなことは望んでない」「必要としてない」という感じで逃げてしまうわけです。結局、その人が「好きなことで生きていく」ことはできません。なぜなら、自分が好きなことは、やる前からわかることではなく、行動の中で培われていくものだからです。

私の場合は、メルマガですね。会員数20万人以上を擁する弊社のメルマガはマーケティング部門の柱にもなっていますが、メルマガが好きという意識を持ったことがありません。媒体が大きくなるほど頻繁に変なメールが届くようになるし、執筆には思考力を使います。それでも「辞めたい」と一度も思うことなく、毎日自然とパソコンに向かって文章を書いている。誰に強制されることなく12年間休まずやってきたということは結果的に好きなことだったんだろうと思います。

好きなことを探すのがナンセンスなのはそういう理由で、探して見つかるものでもないのです。もし、「好きな仕事を見つけた」と思って始めてみても、イメージと違ったらすぐ辞めてしまいますよね。ウェブデザイナーやコピーライターなどのクリエイター業界ではそういう人をたくさん見てきました。それは「好きなこと」の中に苦しさを想定していない証拠であり、楽しみに変えようとする能動的な姿勢がないことの現れです。

好きなことで生きていくなら、まずは苦しい時も素直に自分の中に取り込み、楽しみに変える工夫をすることです。苦しさは、自分にとって必要なことだから存在するので、ここは避けようがない。だったら、それをクリアして楽しむくらいの気概を持とうじゃないですか。

変化を恐れること

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