野生動物は、最初から完成された存在です。
野生動物を飼いならしてしまうと、自然の能力は失われます。狩りができなくなったり、飛べなくなったり、視聴覚といった感覚領域が衰えたりするのです。育て方や個体によって差はあっても、飼育期間が長いほど自然に戻れなくなります。
会社に勤めることは、まさにそうした特性があることには気づいておいた方がいいでしょう。
最近「45歳定年制」などという言葉も出てきていますが、もしそうなった場合どうなるか。散々飼いならされた後に捨てられても、時既に遅し。自然の感覚を忘れてしまっているからです。
会社と付き合うにしても、決して会社に依存せず、求められる存在になることが重要です。
「今の会社を離れても全然生きていける。引く手あまた。でも、ココがいいからいるんだ」という状況が最高だし、人間の本能を守る手段でもあります。
表向きは言う通りにしていれば毎月滞りなく餌が出てくるこの社会システムを盲信するのは危険なんですよね。システム自体が変わったら、どうしようもないからです。
なお、弊社デザインプラス株式会社では、基本的には飼いならすことはしません。なぜなら、自然環境にいる人と仕事がしたいからです。確固たる自分の武器を持っている強い人たちに、ルールは必要はありません。
会社のためではなく自分のためにいいモノを作る。納期も言われなくても守る。なので、同等の関係性になる。
ただ、一方ですでに別の会社で飼いならされてしまった人もいます。そうした人は主従関係の「従」の方に自ら向かおうとするでしょう。
しかし、従でいることが評価につながらない弊社のスタンスに戸惑うかもしれません。あるいは「何も言われなくて楽だ」とも思うでしょう。ですが、結果主義の世界で飼いならされたスタンスのまま続けることは難しいです。
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