どの企業にもルールやマニュアルが存在するもの。
ルールはありすぎても大変だし、まったくなければ困ることもある。ルールにはメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
・最低限の質を担保。 ・誰でもできる。 ・ミスが減る。 ・未来のリスク回避。 |
・前例踏襲となる。 ・個が最善手を打てない。 ・枠に縛られる。 ・個の成長機会減。 |
ルールやマニュアルは、一般的には企業規模が大きくなるほど厚みが増していくものです。社内マニュアル読破のために1ヶ月ほど費やす企業もあるくらいですから。
大企業は基本的にトップの社長も含めて、大きなシステムを動かす歯車になっていることが多いです。そのシステムは企業独特のルールの元に設計されている。働く彼らには意志や感情はあれど、ルールの下には空気です。大企業から平均的な商品しか生まれてこないのも、ただのシステムだからです。システムを動かすだけの歯車に個の表現はできません。ゆえに、個々の成長幅も大きな組織ほど小さくなる傾向がある(個人差も大きいが)。
ルールやシステムはあくまで社会全体を平均的に平和にするためにあります。妥協の産物であるものの、必要なものです。だから、なにか問題が起きた時、ルール改正だけで解決しようとするのは安易な発想です(とは言え、国単位ともなると規模が大きすぎて仕方ないかもしれない)。
ただ、成長していきたいと考える人は、己の信念に従ったマイルールを実行していくべきです。妥協の産物で生まれたルールやシステムに従うのではなく。
優秀な人だけで構築されたチームであれば、本来ルールは必要ありません。なくても回るんですよね。それぞれがそれぞれを補完し合う活動が阿吽の呼吸でできるからです。
マックス・ウェーバーは「官僚制」という著書の中で、資本主義的なヒエラルキーを持つ民間企業はより官僚的になると話しています。19世紀に民間企業の本質が喝破されていたことに驚くとともに、経営者である私にも身につまされる話です。 官僚的=法やルールにのみ則った行動 企業の規模が大きくなるほど、...
僕らも極力ルールには頼らずに生きています。個の力をアグレッシブに鍛えていく方が楽しいですからね。
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