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日本のWordPressテーマの歴史を振り返る

TCD

「TCDテーマが1万円で買えるのは安すぎる」
こういう意見をお客様から頂くことがあります。SNS上でそういう意見を目にすることもあります。私も常々感じていたことですが、改めて言われると「ハッ」とするわけですよね。なぜかというと、昔は、WordPressテーマの大半が今よりもずっと低価格(1テーマ3000円くらい)だったからです。

単価が低いと利益もあまり出ないので、単価を高くする為にセット販売されているものが大半でした。セット販売のメリットは単価を高く設定できることですが、逆に問題点はコストをかけて次々と新しいテーマを投入する方向には動きにくく、お決まり事のようなバージョンアップに収まりがちな点です。

当時の私は、この利益が出にくい構造では1つのテーマへの投資ができなくなって、いずれは進化のスピードが遅いセット売りのテーマか趣味で公開されるテーマがメインになるという危機感を覚えました。これでは国産テーマが育たず、日本人は英語圏の使いづらいテーマを使うしかない状況に近づいていくと感じたからです。

実際に5〜8年前までは英語圏のテーマに圧倒されていたのでそういう状況にあったと思います。だから、業界自体が尻窄みにならないよう単価を少しずつ上げるしかないと考えたわけです。では、単価を上げるにはどうすればいいか。ただ価格を上げても、ユーザーが離れていくだけです。それには価格に伴う「価値」が必要となります。

さらに、その価値を他社が提供していないことも重要です。なぜなら、他社がうちよりもいいモノを安く提供すれば1社が価格を上げても誰もついてこないからです。つまり、うちがリーディングカンパニーとなり、価値・価格を牽引するしかありません。こう書くと偉そうに聞こえるかもしれませんが、最初はWordPressに魅了された私がいいモノを作りたい一心で立ち上げたんですけどね。また、WordPressテーマの歴史、変遷を生で見てきた方であれば、今書いたことは感覚的にわかって頂けるかと思います。実際、TCDが価格を上げれば他業者も追随しました。

TCDテーマは2010年10月に生まれましたがワードプレステーマ自体もこの7年間で大きな進化を遂げました。専門的な知識を持つ人だけが扱えるテンプレートではなく、初心者でも美しいサイトが出来上がるサイト構築ツールに生まれ変わったのです。

では、英語圏のWordPressテーマの歴史はどうなっているのか。日本語圏とはまったく違う構造になっています。ぶっちゃけ、英語圏のテーマはレベルが高いです。しかし、それは”ほんの一握り”だけです。ここが重要です。大半のテーマは時代遅れだからです。なぜなら、そういうものしか作れない構造になっているからです。

英語圏ではテーマ開発会社よりもテーマフォレストなどの仲介(決済代行)業者の方が儲かる構造になっています。なので、売れ筋のテーマには億単位の売上が上がる一方、多くの新規開発テーマは数千円ほどの売上にしかならないのです。そうなると、すでにブランドを確立している業者は1番売れているテーマにデザインや機能を追加する形でテーマの売上を維持しようとするわけですね。それだけマーケットが大きいということですね。

ただ、この構造だと革新的なテーマの開発はできません。だから、英語圏のWordPressテーマのデザインや機能は日本のテーマに追いつかれ、だんだんと限界が見え始めているわけです。すでにTCDテーマは1年以上前から英語圏のテーマの先頭を捉えていて、今抜きにかかろうとしています。TCDはおそらく、提供する価値だけでなく、売上でも世界でトップクラスになろうとしています。

ちなみに、なぜ英語圏と日本語圏ではこのような違いが出たかについてもこの際だから話しておきましょう。英語圏の有力なテーマ開発会社には恐らくマーケット管理する企業がいないか、少なかったんだと思います。代わりに決済代行業者がマーケット管理をしていたわけですね。

もちろん、日本にもテーマフォレストのような立ち位置を狙っていた企業は存在していました。実際、上場企業の子会社が運営するコンテンツ販売サイトがその位置を狙って、うちに何度も営業をかけてきたことがあります。

ですが、私たちTCDは一挙にテーマ開発とマーケット管理を行っていましたし、自社で販売力を持っているので、そこに加わるメリットはなく、デメリットしかなかったのです。もしそこに加わっていたら、欧米寄りの産業構造になっていたかもしれませんし、国産テーマはダメになっていたでしょうね。

ダイバーシティはなぜ広まらないのか

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