私達の会社のメンバーはオフィスに集まって仕事するわけではないので、普段は個々でみんな違う役割をもって仕事をしているのですが、1人で完結する業務はないのでやっぱり離れていてもチームとしての連帯意識が自然とあるわけです。国内なら関西、中部、関東、東北、海外なら東南アジアと広範囲にわたってメンバーが生活する中、意識自体はそこまで離れてる感覚はありません。
例えば、「これやっといたよ」「ありがとう!」とか「これどうする?」「こうしようか」みたいなスムーズな空気が連続してあるわけで、空間は共有していないけど、目的は共有しているのでチャットや制作物を通して意識が通っているという感じがすごくする。
感覚の共有はいつも一緒にいるより、むしろ離れている時間が長いからこそ大事なところだけが残るところはあるんじゃないかと思います。なぜなら、感覚が共有できてなければ、ただ条件で繋がっているだけの脆いチームになってしまうからです。TCDのリリースも止まっていると思います。条件だけでくっついたチームは目先の条件しか見えない人ばかりなので、そういう人たちでおもしろい発想は出てこないんです。
目には見えない感覚が共有できているから、よきチームで有り続けられるというわけです。
スピード感にしてもそうです。感覚を共有しているからこそ、感覚的には同じスピードで仕事ができる。共有できてなければ、そこは各々のペースということになります。「これ急いでるんだけど」「そうなの?前もって言ってよ」みたいなすれ違いが増えるだろうと思います。ただ一緒に仕事しているだけで、共有理念もそこにはなく、あるのは個々の都合や欲だけです。
もちろん欲望はあってよくて、否定しているわけではありません。個人の欲を肯定した上で、感覚も共有できてるチームは一人で仕事するよりもずっといい仕事をできるということです。逆に、個々の欲やエゴだけで繋がっているチームは一言で言うと活気がない。
なので、デザインプラスでは採用にも力を入れていますが、闇雲に増やすつもりがないのはそこらへんに理由があります。業務が増えたから募集するというより、チームが発展するために門戸を開いている。必要としているのは多くの企業が求めている単なる「作業員」ではなく、「仲間」になってくれる人を求めています。
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