資本主義というと、お金がモノをいう世界のように思われがちです。事実、その性質はあります。
でも、お金や条件だけで社会が平和かつ円滑に回るかというと、そうじゃないんですよね。
人への優しさが消えてしまえば、資本主義は機能しない。
僕らがやっているサービス・商品に欠陥があったとする。そうすると、それを手にした人は残念な気持ちになるでしょう?すると、その人の心が歪むんです。
とある飲食店の店員が、気分がムシャクシャするからといって飲み物をテーブルにバンっと置く。お客さんは「え?」となるわけでしょう。嫌な気持ちになったり、怒りが沸いたり。心を歪ませてしまうんです。これは連鎖するんです。
僕らが手を抜いたせいで、誰かの心が歪む。そして連鎖する。
逆に、思いやって接すると、相手はほっこりするわけでしょう。嬉しい気分のまま、その人は他の人にも同じように接する流れが出来ていく。
だから、気づいてて手を抜いたり放置したり、相手の気持ちを察することができないとか、そういうのは回り回って自分に返ってくることなんです。
もちろん、常にパーフェクトに、ということはありえないので、そこは失敗しながら学習していくわけですけど、少なくともサービスを提供する側には、人への配慮や優しさが根底にないと、誰も幸せにしない。
何をしてあげたら喜ぶか?を考えた時、気持ちだけでも十分喜んでもらえる場合もある。でも、プロフェッショナルとしてスキルが求められる場面の方が圧倒的に多い。これは事実。
実力がなければ、役に立たないばかりか、周りに迷惑をかけてしまうこともある。
優しさのある資本主義が広がれば、もっとみんなが明るくなりますね。ただ、それには、個々がそれぞれの役回りの中で任務を全うできるだけの実力が必要ということです。気持ち&プロフェッショナルとしての実力、双方が必要ということです。
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