野生動物は飼いならすと、本来の能力が失われてしまいます。狩りができなくなったり、飛べなくなったり、感覚機能が衰えたりするそうです。飼育期間が長いほど自然に戻れなくなります。
会社に勤めることは、まさに飼われることに等しいです。
懲戒解雇をくらうトラブルさえ起こさなければ、特にがんばらなくても会社が一定のお給料を毎月保証してくれる。そんな環境は本来自然にはない。なので、受動的なスタイルで安住してしまうと、いつの間にか飛べなくなるのです。
飛べない鳥は、会社に飼いならされやすくなります。なぜなら、会社との主従関係性がはっきりするからです。
雇用関係も本来はフラットな取引なのですが、実力と結果が伴わなければ、会社に従わざるを得ません。雇用・発注側からすれば、いくらでも替えが利くし、なんなら辞めてもらいたいとすら思われているものです。
フラットな取引を成立させる必要条件は、人の役に立つ仕事ができること。理想的には「求める < 与える」関係性を持続することでしょう。そうすることで、相手方から「報酬」を引き出すことができる。
「今の会社を離れても全然生きていける。引く手あまた。でも、ココがいいからいる」という能動的選択をするのです。それではじめて仕事っていいなと思うだろうし、人生も充実していくものだと思います。
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